はじめてガイド

始める前の準備|アカウント・空き容量・フォルダ構成を先に整える

目次

アバターを持つ前の下準備は、まとめて片づけると短時間で終わります。逆に後回しにすると、改変が始まってから毎回小さく足を引っ張られます。特にストレージとフォルダ構成は、最初に決めた形がそのまま長く残ります。

整えるものは5つです。アカウント、空き容量、フォルダ構成、バックアップ、そして道具。並べた順がそのまま作業の順なので、上から手を動かせば準備は終わります。

どれも派手な作業ではありません。ただ、この順で整えておくと、あとで「探す時間」と「やり直す時間」がまとめて減ります。

先に整えると、あとで効いてくる理由

準備をとばしても、最初の1体を動かすところまでは進めます。困りはじめるのは、2体目を入れたあと、衣装を足したあと、といった少し先の段階です。

後回しにすると起きること

典型的なのは、同じアバターのフォルダが何個もできて、どれが最新か分からなくなる状態です。日付を見ても判断がつかず、開いて確かめる時間が積み重なります。

もう一つは、空き容量が足りなくなって作業が止まることです。作業の途中で容量が尽きると、書き出しに失敗したり、データが中途半端な状態で残ったりします。

どちらも、最初にルールを決めておけば起きません。決めるのは10分ほどで済みます。

ここがポイント

準備の目的は「探さないこと」と「止まらないこと」の2つです。凝った仕組みは要りません。自分が思い出せるルールであれば十分です。

この記事で決めておくこと

  • どのサービスを使うか、そのアカウント条件を満たしているか
  • アバター関連のデータをどのドライブに置くか
  • フォルダの分け方と名前の付け方
  • 戻したいときに何を残しておくか

この4つが決まっていれば、あとは足していくだけです。途中で方針が変わったら、その時点で作り直しても構いません。

アカウントまわりを先に整える

アバターを使うには、サービスのアカウントに加えて、配布サイトや制作ツール側のアカウントも必要になります。あとから慌てないよう、先に把握しておきます。

必要になるアカウントの種類

大きく3種類あります。アバターを使うサービスそのもの、アバターを手に入れる配布サイト、そして改変に使うツールや配布プラットフォーム。用途が違うので、同じ場所にまとめられません。

買う予定がなくても、配布サイトのアカウントは作っておくと動きやすくなります。無料配布を受け取るときにも必要になることが多いためです。

年齢と利用条件を確認する

サービスによっては、利用に年齢の条件があります。また、アバターをアップロードする機能は、アカウントを作ってすぐには使えないことがあります。一定の条件を満たすと解放される仕組みです。

条件はサービス側で決められており、変わることもあります。公式のヘルプで、自分が使う予定のサービスの条件を確認しておきましょう。ここを知らないと、アバターを用意したのに上げられない、という詰まり方をします。

受け取り方と支払い手段を先に決める

有料のアバターを買う予定があるなら、配布サイトが対応している支払い手段を先に確認しておきます。使える手段はサイトによって違い、当日になって使えないと分かることがあります。

購入後のデータは、多くの場合サイト上の購入履歴からダウンロードします。履歴が残る仕組みかどうかも、あわせて見ておくと安心です。履歴が残らない形式の配布では、受け取ったファイルの保管が自分の責任になります。

ログイン情報の管理

アカウントが増えると、ログイン情報の管理が問題になります。使い回しは避け、パスワード管理の仕組みを使うのが現実的です。二段階認証が用意されているサービスでは、有効にしておくと安心できます。

アバターのデータは買い直しがきかない場合があります。アカウントを失えば、購入履歴からの再ダウンロードという逃げ道も消えます。ここは面倒でも先に固めておく価値があります。

注意

配布サイトのアカウントを失うと、購入済みデータの再取得ができなくなることがあります。復旧用の連絡先は必ず設定しておきましょう。

ストレージの空きをつくる

3Dアバターまわりは、思っているより容量を使います。とくに改変を始めると、作業用のデータが増えていきます。

何が容量を食うのか

大きいのはテクスチャです。高い解像度の画像が何枚も入っているため、モデル本体より重くなることがあります。次に、作業環境が内部的に生成するデータ。これはアバターの数に比例して増えます。

必要な容量はアバターの作りによって大きく変わります。配布ページに容量の記載があれば確認し、なければダウンロード後に実際のサイズを見てください。数体そろえる前提なら、その何倍かを見込んでおきます。

どこに置くか

読み書きの速いドライブに置くと、作業中の待ち時間が短くなります。容量に余裕がない場合は、作業中のデータだけを速いドライブに置き、完成品や古い版を別の場所へ逃がす形が現実的です。

クラウド同期のフォルダの中に作業場所を置くのは、あまりおすすめしません。同期が作業中のファイルに割り込み、原因の分かりにくい不具合につながることがあります。

必要なマシンの目安についてはPCスペックの考え方をまとめた記事も参考になります。

空きが減ってきたときの整理

まず消していいのは、作業環境が自動生成する一時データです。消しても再生成されます。次に、明らかに使わなくなった試作の複製。判断に迷うものは、外付けの保管先へ移すだけにしておきます。

購入したデータの元ファイルは、消さずに残しておきましょう。再ダウンロードできる場合でも、手元にあるほうが早く復旧できます。

整理は、容量が尽きてからやると判断を誤ります。空きが少なくなってきた時点で一度手を付け、どこに何があるかを確認しておくほうが安全です。作業中に容量が尽きると、書き出しの途中で止まって壊れたデータが残ることがあります。

フォルダ構成を最初に決める

ここがいちばん効きます。分け方を決めておくと、半年後の自分が迷いません。

迷子になる原因

原因はほぼ1つで、「ダウンロードしたフォルダにそのまま置いている」ことです。配布物のフォルダ名は作者ごとにバラバラなので、並べても関係が見えません。

もう一つは、作業用と保管用を分けていないことです。同じ場所に混ざると、どれを触ってよいのか判断できなくなります。

分け方の基本


親フォルダを1つ作る

アバター関連をすべてこの下に入れます。場所は速いドライブの、階層の浅いところにします。


用途で3つに分ける

配布物の元データ、作業中のプロジェクト、書き出した完成品。この3つを分けます。役割が違うものを混ぜないのが要点です。


元データはさらに種類で分ける

アバター本体、衣装、アクセサリー、ツール類。あとで探すときの入口になります。


名前のルールを決める

先頭にアバター名、後ろに用途と版を付けます。並べ替えたときに関係が見える形にします。


階層は深くしすぎないほうが扱いやすくなります。深い場所に置くと、ツールによってはパスの長さが問題になることもあります。

完成品は別扱いにする

書き出したデータや、サービスへ上げた状態のものは、作業中のフォルダに置かないようにします。混ざると、次に開いたときにどちらを触ればいいのか分からなくなります。

完成品のフォルダには、いつ・どの状態のものかが分かる名前を付けておきます。あとから「前の見た目に戻したい」と思ったとき、ここが出発点になります。

名前の付け方

日付を入れるより、作業の区切りが分かる言葉を入れるほうが役に立ちます。「衣装差し替え前」「表情追加後」のように、何をした前後なのかが分かる名前にします。

ファイル名に記号を詰め込みすぎると、ツール側で扱いにくくなることがあります。半角スペースや特殊な記号は控えめにしておくと安全です。

戻せる状態をつくる

改変は壊すのが前提の作業です。壊しても数分で戻せるなら、思い切って試せます。

何を残せば戻せるのか

基本は、作業中のプロジェクト一式と、購入した元データの2つです。この2つが揃っていれば、たいていの失敗から復旧できます。片方だけでは足りない場面があります。

加えて、自分が加えた変更のメモを残しておくと復旧が速くなります。手順を1行ずつ書いた簡単なテキストで十分です。

メモは作業フォルダの中に置いておきます。別の場所に置くと、フォルダを移動したときにはぐれます。数か月後に見返すのは自分なので、他人に見せる体裁は要りません。

複製を取るタイミング

大きく変える前が基本です。衣装を入れる前、シェーダーを変える前、書き出す前。この3つのタイミングで複製しておけば、失敗の影響がその区間に閉じます。

毎回すべてを複製すると容量が膨らみます。古い複製は、次の区切りに達した時点で整理していくのが現実的です。運用の詳細はバックアップとバージョン管理の記事にまとめています。

置き場所を分ける

複製を同じドライブにだけ置くと、ドライブが壊れたときにまとめて失われます。少なくとも購入した元データは、別の場所にもう1つ置いておきましょう。外付けでもクラウドでも構いません。

ここで注意したいのは、同期とバックアップは別物だという点です。同期は、手元で消したものが向こうでも消えます。誤って削除した場合、同期だけでは守れません。世代を残せる仕組みか、手動でコピーした保管先を別に持っておきましょう。

最初に入れておくと楽なもの

道具は少ないほど詰まりにくくなります。最初は本当に使うものだけにしておきましょう。

入れておくと最初から役に立つもの

  • 日本語のファイル名に強い解凍ソフト
  • テキストを扱えるエディタ(説明書やメモ用)
  • 画像を確認・編集できるソフト
  • 使うサービス向けの作業環境を整えるツール

解凍ソフトは軽視されがちですが、配布物のフォルダ名が崩れる原因になりやすい部分です。ここだけは先に整えておくと、無用なトラブルを避けられます。

説明書を先に開く習慣をつける

配布物には、たいてい説明書のテキストが同梱されています。導入順、必要なもの、既知の注意点。詰まりやすい場所は、多くの場合ここに書かれています。

先に読んでおくと、あとで検索する手間がまるごと省けます。読み込む前に一度開き、必要なものが手元に揃っているかだけ確認してから作業を始めましょう。

利用条件も同じフォルダに入っていることがほとんどです。改変や配信の可否は配布物ごとに違うので、ここも一緒に目を通しておくと安心です。読むべき場所の型は利用規約の読み方をまとめた記事で説明しています。

入れすぎない

便利そうな補助ツールは数多くありますが、最初から全部入れると、不具合が出たときに原因が絞れません。必要になった時点で1つずつ足すほうが、結果的に速く進みます。

メモ

道具を足したら、その日付と目的をメモに1行残しておきましょう。あとで不具合が出たとき、原因の候補がすぐに並びます。

よくある質問

アカウントの作成とフォルダの用意だけなら、まとめて短時間で終わります。時間がかかるのは、作業環境を整えるツールの導入と、ストレージの整理です。空き容量に余裕がある状態なら、その日のうちに次の段階へ進めます。とくに急がない場合は、ストレージ整理だけ別日にしても構いません。

サービスの動作条件を満たしていれば始められます。ただし、改変や書き出しまで行う場合は負荷が高くなり、作業時間が長くなることがあります。まずは使いたいサービスの公式ページで必要な条件を確認し、自分の環境と照らし合わせてください。足りない場合でも、まず既製アバターを使うところから始められます。

変えられますが、作業中のプロジェクトを移動すると参照が切れることがあります。切り替えるなら、区切りのいいタイミングで、まず複製を取ってから行ってください。元データや完成品の置き場所を変えるだけなら、影響はほとんどありません。

まとめ

  • アカウントは3種類(使う場所・買う場所・作る場所)に分けて把握する
  • アップロードの条件は公式情報で先に確認しておく
  • 作業データは速いドライブに、同期フォルダの外に置く
  • 元データ・作業中・完成品の3つを分け、名前で関係が見える形にする
  • 大きく変える前に複製を取り、元データは別の場所にも保管する

準備が整ったら、実際に手を動かす番です。初日にやることのチェックリストをそのままなぞれば、その日のうちに自分の姿で人と会うところまで進めます。

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