アバターを作る

SHOWROOMのアバターの作り方|配信で使うまでの流れと、つまずく場所

目次

SHOWROOMで「アバターを作りたい」と言うとき、指しているものは2つに分かれます。ひとつは、ルームや配信画面に表示される姿をサービスの中で組み立てるもの。もうひとつは、3Dモデルを自分の体として動かし、その姿で配信するものです。この2つは、必要な準備も、詰まる場所もまったく違います。

混同したまま情報を探すと、読んでいる手順が自分の画面と噛み合わず、ずっと迷子になります。最初にどちらを求めているのかをはっきりさせてから、それぞれの流れへ進んでください。

後半では、外部で作ったモデルを持ち込むときの見方と、配信で必ず関わってくる権利まわりも扱います。ここは後回しにすると取り返しがつきにくい部分です。

まず、2種類のアバターを切り分ける

言葉が同じでも、中身は別物です。ここを分けないまま進むのが、いちばん多いつまずき方です。

タイプA:サービスの中で組み立てる姿

顔や髪、衣装をサービスが用意したパーツから選んで組み立てるタイプです。ファイルを扱う知識はいりません。アプリの中で完結し、その場で姿が決まります。ルームでの見え方や、配信画面に添える姿として使われます。

手軽に始められる代わりに、用意されていない見た目にはできません。作ったものを他のサービスへ持ち出すこともできません。あくまでサービス内の設定として存在する姿です。

タイプB:3Dモデルを自分の体にして配信する

用意した3Dモデルを読み込み、カメラで捉えた表情や動きを反映させて配信するタイプです。SHOWROOM Vのように、3Dアバターでの配信を前提にしたアプリを使う形になります。

こちらは、モデルのファイルそのものを扱います。用意したモデルによって見た目が決まるので、自由度は高くなります。その分、形式や条件を自分で満たす必要があります。

自分がどちらを求めているかを見分ける

判断は1つの質問で足ります。「自分の顔の動きに合わせてアバターを動かしたいか」です。動かしたいならタイプB、静止した姿が画面にあれば十分ならタイプAです。

この違いは、VTuber向けのモデルとソーシャルVR向けのアバターの違いにも通じます。求められる作りの差はアバターとVTuberモデルの違いをまとめた記事で扱っています。

← 横にスクロールできます →

比べる点タイプA(組み立てる)タイプB(3Dで配信)
準備の手軽さ◎×
自分の動きが反映されるか×◎
見た目の自由度×◎
外部で作ったモデルを使えるか×◯
必要な機材の少なさ◎◯

※アプリの機能や対応状況は更新で変わります。公式の案内で確認してください。

ここがポイント

探している情報がどちらの話か分からなくなったら、「ファイルを扱っているか」を見てください。ファイル形式や書き出しの話が出てきたらタイプB、パーツ選びの話だけならタイプAです。

タイプA:ルームのアバターを整える

サービスの中で組み立てる姿は、操作そのものは難しくありません。時間をかける価値があるのは、どこを揃えるかの判断です。

進める順番


アバターの設定に相当する場所を開く

アプリ内でアバターや見た目を編集する項目を探します。画面の構成は更新で変わるので、名称ではなく役割で探すのが確実です。


顔まわりを先に決める

輪郭、目、髪型の順に決めます。小さく表示されることが多いので、縮小した状態でも印象が残るかを確認します。


衣装と色をまとめる

全体で使う色を絞ると、小さいサイズでもごちゃつきません。3色前後にまとめると扱いやすくなります。


実際の表示サイズで確認する

編集画面では大きく見えていても、配信画面では小さくなります。最終的な見え方で判断してください。



小さく表示される前提で作る

タイプAのアバターは、画面の一部に小さく表示されることが多くなります。細かい模様や薄い色の差は、その状態ではほとんど見えません。輪郭のシルエットと、髪と衣装の色の対比で印象を作るほうが効きます。

覚えてもらうための目印をひとつ決めておくのも有効です。目立つ色の小物や、特徴的な髪型を1点だけ入れると、視聴者の記憶に残りやすくなります。

タイプB:3Dアバターで配信する

3Dモデルで配信する場合、用意するものは「モデル」「動きを取り込む手段」「配信するアプリ」の3つです。順に見ていきます。

モデルをどう用意するか

選択肢は、購入する、自分で作る、配布されているものを使う、の3つです。自分で作る場合、スマホだけで作れるアプリもあります。どこまでスマホで完結するかはスマホで3Dキャラクターを作る範囲をまとめた記事に境目まで書いてあります。

配信で使うなら、顔の表情がどれだけ入っているかが満足度を左右します。喋る、笑う、驚くといった変形が用意されていないモデルは、動かしても表情が乏しく見えます。買う場合も作る場合も、ここは先に確認しておきましょう。

顔の動きを反映させる仕組み

カメラで顔を捉えて、その動きをモデルに反映させる仕組みが使われます。対応する端末やカメラの条件はアプリごとに違うので、始める前に自分の機材が条件を満たすかを確認してください。

明るさが足りないと、顔の認識が不安定になります。正面から光が当たる位置に座り、逆光を避けるだけで安定します。配信前に一度、動きが素直に反映されるかを試しておくと安心です。

配信画面に出たときの見え方で決める

3Dモデルは、作成ソフトの中では全身を大きく見ながら調整します。ところが配信では、上半身だけが画面の一部に映ることがほとんどです。見る側にとっては、顔の面積が印象のすべてになります。

そのため、細部の作り込みより、表情の分かりやすさと顔まわりの配色を優先したほうが伝わります。配信画面と同じ大きさに縮小して確認しながら調整すると、判断を誤りにくくなります。

初心者さん

3Dで配信してみたいのですが、機材をそろえないと無理でしょうか。


編集部

まずはスマホと明るい部屋があれば試せます。物足りなくなってから、カメラや照明を足していく順番で十分です。

外部で作ったアバターを持ち込むとき

他のソフトやアプリで作ったモデルを配信に使いたい場合、確認しておくことがあります。

受け取れる形式かを先に見る

配信アプリが読み込めるファイル形式は決まっています。VRMのように、複数のサービスで読み込むことを想定して設計された形式が使われることが多くなっています。形式の役割と扱い方はVRMという形式をまとめた記事で説明しています。

作り始める前に、使いたい配信アプリが何を受け取れるかを見ておいてください。作り終えてから形式が合わないと分かると、書き出しからやり直すことになります。

持ち込みで落ちやすい要素

読み込めたとしても、元の環境とまったく同じ見た目になるとは限りません。落ちやすいのは、独自の質感の設定、揺れものの細かい挙動、特殊なギミックです。それぞれのアプリが独自の描画の仕組みを持っているためです。

本番前に、実際に読み込んで動かしてみてください。表情が出るか、髪や服の揺れが破綻しないか、この2点を見ておくと大きな事故は避けられます。

配信で関わってくる権利まわり

ここは、外すと取り返しがつかない部分です。技術的な問題は直せますが、許されていない使い方だけは自分の努力では変えられません。

モデルの規約で見る3点

購入したモデルや配布モデルを配信に使うなら、規約で次の3点を確認してください。配信での使用が認められているか、収益が発生する場面で使ってよいか、改変してよいか。書き方は配布元によって違うので、自分のやりたいことと照らして読みます。

収益が絡む使い方は、条件が別に定められていることがあります。判断の基準は商用利用と配信で気をつける点をまとめた記事に整理しました。始める前に一度通しておくと安心です。

モデル以外にも規約はある

衣装、髪、アクセサリーといった追加パーツにも、それぞれの配布元の規約があります。モデル本体が配信可でも、付けているパーツが別条件ということはあり得ます。使っているものを一覧にして、まとめて確認しておくと漏れません。

配信を録画して別のところへ投稿する場合も、扱いが変わることがあります。予定があるなら、その使い方まで含めて確認しておきましょう。

確認した内容は、モデル名と配布元、どこまで許されているかをメモに残しておくと後で楽になります。時間が経つと記憶があいまいになり、そのたびに規約を読み直すことになります。使うものが増えるほど、この記録が効いてきます。

注意

規約の内容は配布元ごとに違い、更新されることもあります。他の人が「大丈夫だった」と言っていても、自分が使うモデルの規約が同じとは限りません。必ず配布元の記載を自分で確認してください。

うまく表示されないときの確認順

思ったとおりに映らないとき、闇雲に設定を触ると原因が分からなくなります。順番を決めて切り分けましょう。

上から順に潰す

まず、ファイル形式が対応しているかを確認します。次に、モデル単体で読み込めるかを試します。ここまで通れば、原因は動きの取り込み側か、配信設定側にあります。

顔が動かない場合は、明るさとカメラの位置、そしてアプリに権限が渡っているかを見ます。表情だけ出ない場合は、モデル側に表情の変形が入っているかを疑います。原因の層が分かれば、対処は絞れます。

本番前に通しで試す

配信を始める直前に不具合が見つかると、焦って余計に崩れます。前日でも構わないので、一度通しで動かしておきましょう。読み込み、表情、動き、音声の順に確認すると漏れが少なくなります。

よくある質問

できる場合があります。3D配信に対応したアプリの中には、スマホのカメラで顔の動きを取り込めるものがあります。ただし、対応している端末やカメラの条件はアプリごとに違います。使いたいアプリの動作条件を確認してから、自分の端末で試すのが確実です。まずは短い時間で試して、動きが安定するかを見てください。


規約次第です。配信での使用を認めているモデルもあれば、条件を付けているモデルもあります。とくに収益が発生する場面での使用は、別に定められていることがあります。買う前に規約を読み、自分がやりたい使い方が含まれているかを確認してください。あとから使えないと分かると、モデルを選び直すことになります。


仕組みが別なので、どちらも用意して使い分けることはできます。ただし見た目をぴったり揃えるのは難しくなります。片方はサービス内のパーツ、もう片方は自分で用意したモデルなので、素材が違うためです。髪や目の色、特徴的な小物をそろえておくと、同じ人物として認識されやすくなります。

まとめ

  • 「SHOWROOMのアバター」は、サービス内で組み立てる姿と、3Dモデルで配信する姿の2種類
  • 見分ける質問は「自分の顔の動きに合わせて動かしたいか」の1つ
  • タイプAは小さく表示される前提で、シルエットと色の対比を作る
  • タイプBは「モデル」「動きの取り込み」「配信アプリ」の3点セットで考える
  • 外部のモデルを持ち込むなら、受け取れる形式を作り始める前に確認する
  • 配信での使用と収益の扱いは、モデルと追加パーツの両方で規約を確認する

使うモデルをこれから用意するなら、スマホで作れる範囲を確認できる記事から入ると、機材をそろえずに一歩目を踏み出せます。

※アプリの機能・対応形式・提供状況、および各モデルの規約は更新で変わります。実際の条件は公式の情報で確認してください。

あわせて読みたい