アバターを作る

メタバースアバターとは|使える場所・作り方・選び方をまとめて把握する

目次

「メタバースのアバター」という言葉は、実はサービスごとに別のものを指しています。自分のパソコンにあるファイルを持ち込んで姿にする場所もあれば、サービスの中でパーツを組み合わせて作る場所もあります。この違いを知らないまま情報を集めると、読んでいる記事が自分の環境の話なのか判断できなくなります。

ここでは、まず言葉の中身をそろえます。そのうえで、アバターを手に入れる方法が何通りあるのか、どこで使えてどこで使えないのかを地図として示します。細かい手順は各論の記事に置いてあるので、必要な場所だけ拾いに行ける形にしました。

今どのサービスで遊ぶか決まっていなくても構いません。全体の形が見えると、決めるための材料がそろいます。

「メタバースアバター」が指しているもの

アバターは、その空間の中で自分の代わりになる姿のことです。ただし、ひとことで姿と言っても、写真のような静止した画像とは仕組みがまったく違います。ここを最初に押さえておくと、あとの話が通じやすくなります。

アイコンと3Dアバターは別物

SNSのアイコンは1枚の画像です。向きも表情も変わりません。対して3Dアバターは、立体の形と、それを動かすための骨組みを持ったデータです。歩けば足が動き、視点を回せば横顔が見えます。

この「動く」という性質のために、3Dアバターにはいくつもの部品が入っています。表面の形、色や模様を貼る画像、関節の位置を決める骨組み、表情を作るための変形の情報。それぞれの役割はアバターの中身を部品ごとに分解した記事で図を交えて説明しています。

「データ」なのか「設定」なのかで話が変わる

メタバースのアバターには、大きく分けて2つのあり方があります。ひとつは、1つのファイルとして手元に存在するもの。もうひとつは、サービスのアカウントに紐づいた設定として存在するものです。

前者は、自分でファイルを管理し、必要ならソフトで開いて手を入れられます。後者は、サービスが用意したパーツの組み合わせなので、持ち出したり作り替えたりはできません。どちらが優れているという話ではなく、できることの範囲が違います。

ここがポイント

情報を探すときは、その記事が「ファイルを扱う話」なのか「サービス内の設定の話」なのかを先に見分けてください。ここを取り違えると、書かれている手順が自分の画面と噛み合いません。

サービスごとに違う、アバターの正体

同じ「アバターを設定する」という言葉でも、実際にやることはサービスによってまるで違います。代表的な3つの型を知っておくと、初めて触るサービスでも見当がつきます。

型1:自分のモデルを持ち込む

手元にある3Dモデルのファイルを、サービスに登録して自分の姿にする方式です。開発環境を経由してアップロードするものと、共通形式のファイルをそのまま読み込ませるものがあります。自由度は高い代わりに、ファイル形式や容量の条件を自分で満たす必要があります。

この型では、買ったモデルも自分で作ったモデルも同じように扱えます。服を替える、色を変えるといった改変も、手元のファイルに対して行います。

型2:サービスの中で組み立てる

顔のパーツ、髪型、衣装などをサービスが用意していて、それを選んで組み合わせる方式です。ファイルの知識はいりません。その場ですぐ姿が決まるので、始めるまでが速いのが利点です。

一方で、用意されていない見た目にはできません。作り込みたくなった段階で、別の方式へ移ることを考えることになります。

型2の中でも、細かさには差がある

同じ「組み立てる型」でも、選べる項目の数はサービスによって幅があります。髪型と服を選ぶだけのものもあれば、顔の輪郭や目の位置をスライダーで調整できるものもあります。触ってみないと分からない部分なので、無料で入れるサービスなら実際に作成画面まで進んでみるのが早い判断方法です。

作成画面がどこまで細かいかは、そのサービスで自分がどれだけ「自分らしさ」を出せるかに直結します。あとから不満が出やすいのは、顔まわりの調整幅が狭い場合です。

型3:作る仕組みそのものが公開されている

ユーザーがパーツやアイテムを作って公開できる仕組みを持つサービスもあります。この場合、自分で作ったものを他の人に使ってもらう道が開けます。ただし、作れる形式や審査の条件はサービス側が決めます。

3つの型の違いと、それぞれの制限のかかり方は主要サービスを横並びで比べた記事に表でまとめてあります。

← 横にスクロールできます →

見るところ持ち込む型組み立てる型公開できる型
始めるまでの速さ×◎◯
見た目の自由度◎×◯
手元にファイルが残るか◎×◯
他サービスへ持ち出せるか◯××

※実際の対応状況と条件はサービス側の更新で変わります。公式の案内で確認してください。

アバターを手に入れる3つのルート

姿を用意する方法は、買う・作る・配布されているものを使う、の3つに整理できます。どれか1つを選び切る必要はなく、途中で乗り換える人も多くいます。

買う:いちばん結果が早い

販売されているモデルを購入する方法です。完成度が高いものが手に入り、対応する衣装や情報も見つけやすくなります。始めたばかりの人が最初の1体を持つなら、この道がもっとも近道です。

ただし、選ぶ段階で見るべき点がいくつかあります。使いたい環境に対応しているか、表情がどれだけ入っているか、規約で自分のやりたいことが許されているか。判断の順番は買う前に見る7つの軸を並べた記事にまとめました。

作る:時間はかかるが、思い通りになる

自分でモデルを作る道です。スマホのアプリで組み合わせる方法、PCのソフトで作り込む方法、AIに作業の一部を任せる方法があり、必要な時間も出来上がるものの自由度も違います。

作る道は「1つの方法」ではありません。どのルートが自分に合うかは、使える時間と、どこまで細かく決めたいかで変わります。3つのルートを比較した記事で、選び方から入るのが確実です。

配布・標準のものを使う

無料で配布されているモデルや、サービスが最初から用意している姿を使う方法です。費用がかからず、操作に慣れる目的なら十分に役立ちます。物足りなくなってから次を考えれば間に合います。

初心者さん

作るのが偉い、みたいな空気を感じるのですが、買ってもいいのでしょうか。


編集部

まったく問題ありません。買ったモデルに手を入れていくうちに、作る側の知識も自然に身につきます。順番は人それぞれです。

使える場所と、使えない場所

「1体あれば、どこでも同じ姿でいられる」と思って始めると、早い段階でつまずきます。実際には、いくつもの条件が重なって使える範囲が決まります。

端末によって上限が変わる

PCで入るのか、ヘッドセット単体で入るのか、スマホで入るのか。同じサービスでも、端末が変われば扱えるデータの重さや表現の種類が変わります。処理能力とメモリに差があるためです。

制限の具体的な値は端末とサービスによって違い、更新でも動きます。記事や動画で見た数字をそのまま基準にせず、自分が使う環境の公式ドキュメントで確認する習慣をつけてください。

形式が合っても、見た目は完全には揃わない

共通形式に対応したサービス同士なら、同じファイルを読み込ませることはできます。ただし、表情の出方、髪や服の揺れ方、光の当たり方には差が出ます。それぞれのサービスが独自の描画の仕組みを持っているためです。

現実的なやり方は、メインで過ごす場所を1つ決めて、そこに合わせて用意することです。サブの場所には簡略化した別バージョンを置く形が扱いやすくなります。

「同じ人」だと分かってもらう工夫

場所によって姿が変わっても、髪や目の色、特徴的な小物、名前の付け方をそろえておくと、周りからは同じ人として認識されます。モデルそのものを完全に一致させようとするより、こちらのほうが手間が少なくて済みます。

複数の場所を行き来する予定があるなら、最初の1体を選ぶ段階で「揃えやすい特徴」を1つ決めておくと後が楽になります。

先に潰しておきたい3つの勘違い

入口で引っかかりやすい思い込みがいくつかあります。ここで外しておくと、あとの判断が軽くなります。

「高いモデルほど良い」わけではない

価格の高さは、作り込みの量やパーツの多さを反映していることが多いものです。ただし作り込みが多いほど、その分だけ表示の負荷は増えます。人が多く集まる場所に毎日入るなら、控えめな作りのほうが結果的に快適なこともあります。自分の使い方に合っているかが基準で、価格は基準になりません。

「作る=専門知識が必要」でもない

作る道は幅が広く、パーツを選んで組み合わせるだけで形になるものから、モデリングソフトで一から起こすものまであります。前者ならその日のうちに1体できます。専門知識が必要になるのは、細部まで自分の思い通りにしたくなってからです。

一度決めても、あとから変えられる

最初に選んだサービスやモデルに縛られる必要はありません。別のサービスに移る、モデルを買い替える、作ったものに乗り換える。どれも普通に起きることです。「間違えたら終わり」ではないと分かっていると、決断が速くなります。

自分がどの道を通るかを決める

ここまでの内容を、実際に動く順番へ落とします。決めるのは3つだけです。

決める順番を固定する


どこで過ごすかを仮決めする

今持っている機材でいちばん入りやすいサービスを選びます。仮でよいので決めると、比べる基準ができます。


そのサービスがどの型かを確認する

ファイルを持ち込む型か、サービス内で組み立てる型かを見ます。ここで必要な知識の量が決まります。


買う・作る・配布のどれで用意するかを選ぶ

使える時間と、どこまで自分好みにしたいかで決めます。あとから変えられます。


最初の1体は仮決めで構わない

最初から完璧な1体を選ぼうとすると、いつまでも決まりません。1体持って動かしてみると、自分が何を重視するのかが見えてきます。その経験が2体目の判断を早くします。

この記事で全体像をつかんだら、あとは実際に手を動かす順番へ移るだけです。仮決めしたサービスに入って、標準の姿でしばらく過ごしてみるところから始めると、次に何が欲しいのかがはっきりします。

注意

サービスの仕様、対応形式、制限値はどれも更新で変わります。この記事は考え方の地図として使い、実際の条件は必ず各サービスの公式情報で確認してください。

よくある質問

サービスによります。最初から標準の姿が用意されていて、そのまま入れる場所も多くあります。まずは用意されているもので中を歩いてみて、周りの人の姿を見てから自分のものを考えても遅くありません。むしろ、実際の空気を知ってから選ぶほうが失敗が減ります。


使い回せる範囲は限られます。共通形式に対応しているサービス同士なら持ち込める場合がありますが、表情や揺れものの挙動は同じにはなりません。対応していないサービスでは、そもそも読み込めません。メインの場所を決めて、そこに合わせて選ぶほうが現実的です。


始められます。スマホから入れるサービスは増えていますし、スマホで3Dキャラクターを作るアプリもあります。ただし、扱えるデータの重さや、あとから手を入れる作業には制限がかかります。どこまでスマホで完結するかを先に把握しておくと、途中で困りません。

まとめ

  • 「メタバースアバター」は、手元のファイルを指す場合とサービス内の設定を指す場合がある
  • サービスは「持ち込む型」「組み立てる型」「公開できる型」に大きく分かれる
  • 手に入れる方法は、買う・作る・配布を使うの3つ。途中で乗り換えてよい
  • 端末が変わると扱える範囲が変わる。数値は公式ドキュメントで確認する
  • 最初の1体は仮決めでよい。動かしてみると自分の基準が見えてくる

方向が決まったら、最初の1体を用意するまでの流れをまとめた記事へ進んでください。買う道でも作る道でも、そこから先の手順は共通しています。

※対応形式・制限値・提供状況はサービス側の更新で変わります。実際の条件は各サービスの公式情報で確認してください。

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